個人的にはBリーグもこの方がいい!? セルビアのバスケ観戦マナー|セルビアバスケ視察日記

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個人的にはBリーグもこの方がいい!? セルビアのバスケ観戦マナー

KKパルチザンの試合前のウォームアップ

セルビア視察レポート第3回です。
今回は、トップチームの試合観戦での様子について書いてみます。

最初に見たのは、パリを迎えてのユーロリーグの試合です。

ちなみにELPISブログを見ている人ならば知っているかもしれませんが、ヨーロッパには複数のリーグがあります。最近は日本でも、BリーグのほかにEASLのリーグ戦があるのでわかりやすいですが、ヨーロッパも各国リーグと大陸単位のリーグがあり、後者にあたるのがユーロリーグです。

試合が行われた1月22日は、今シーズン成績上位のパリをベオグラードに迎えての好カードでした。僕は日本でチームを持っていることもあり、「セルビアなんてそう簡単に来られるものじゃない⋯」という思いで、余っていた中で一番値段の高い席を買いました(スタンド席の最前列で約17,000円)。

結論からいうと、ベストな選択だったと思いつつ、後悔もありました。 この日も第1回で紹介した施設で朝から晩まで練習を見学し、真上にあるアリーナに向かおうとすると、雰囲気が一変していました。おそらく選手移動用と思しきバスが練習施設の真横につけられていて、野次馬みたいな人がちらほら、そしてものすごい数の警備隊。日本であれば事件があったのかなくらいの様子です。

KKパルチザンの試合前のベオグラードアリーナ

うっかりしていたことに、パルチザンのスタッフに配るお土産やら何やらが入った、アリーナに入場するには大きすぎる見学用の荷物を持って来てしまったので、言わずもがな警備員にストップをかけられました。そしてロッカーもないとのこと(どうやって解決したかは、どこかでお話できればと笑。みなさんもお気をつけください)。

ベオグラードアリーナの内部にあるペジャ・ストヤコビッチの写真

シュートフォームを真似するくらいリアルタイムで好きだったペジャ ストヤコビッチ選手。足下にディフェンスがたくさん

アリーナの構造自体は日本と特に変わらずですが、スタンドに入ると空気がまったく違っていました。とにかく歓声がすごい。試合1時間前までは「やっぱり欧米人は違うな〜」くらいに思っていたのですが、開始30分前くらいで席が満員になると、NBA観戦とサッカー観戦が融合したような、とても独特なノリでした。

KKパルチザンの試合前のベオグラードアリーナ

パリの選手・スタッフがコートに出入りするたびにとてつもないブーイング(2万人)、パルチザンの選手・スタッフには大歓声。これはNBAのような感じです。それ以外の時間はサッカーです。パルチザンの応援歌やらエールやらがひたすら熱唱され続けていました。試合30分前からそんな感じです。

後日聞いたのですが、この日は何かの事件への追悼をしていたようで、BGMは一切なし。それゆえ観客の声がより際立っていました。ゲーム中もひたすら歌い(「De-fense!」とかバスケっぽいものは一切なし)、審判に文句を言い、パルチザンの得点に盛り上がる。 そしてその様子からお察しかもしれませんが、基本的に誰も座りません。個人的には、これは見やすくてとても良いなと思いました(2時間座りっぱなしは身体にも酷ですし)。

KKパルチザンの試合直前の様子

しかし、いかんせん買った席(スタンド最前列)が、前にあるサイドライン席の高さとほぼ同じで、前の人が座ろうが立とうがとてもゲームを俯瞰しづらい。有名どころでいうとイザック ボンガ選手など、ヨーロッパのトッププレイヤーが同じ視線の高さで動く迫力にはとても満足ですが、5人のバスケを堪能するにはちょっと難しい感じでした。

とはいえパルチザンが勝利し、大満足だったユーロリーグ観戦。ユース時代にヴィクトル ウェンバンヤマが所属していたナンテール92(フランス)の試合を昔見たことがありますが、それよりも数十倍激しい記憶が植え付けられました。

ただパルチザンのコーチの1人によると、「次のダービーのほうがもっとやばいよ」とのこと。ダービーというのは、第1回でも触れた同じベオグラード本拠地のツルヴェナ ズヴェスタ(レッドスター)との一戦です。「パルチザンホームの試合だから、安全だね」と言われましたが、警備隊もさらに物々しいのかもしれません。 それではまた。

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この記事の著者

小野祐紀

1989年生、神奈川県出身。JBA公認C級コーチ、C級審判員。
大学卒業後、PR会社・広告代理店などを経て独立。合同会社ELPIS、企業の広告案件の仕事をしながら、都内でミニバスチームやU15クラブのコーチ、U12 DCスタッフなどを務める。

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